文献

J-GLOBAL ID：202302269338344727   整理番号：23A1539403

ファイルシステム全体を効率的にバージョン管理するシステムの提案

著者 (2件)： 三宅貴義 (岡山大 大学院環境生命自然科学研究科) ,  乃村能成 (岡山大)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2023  号： DPS-195  ページ： Vol.2023-DPS-195,No.16,1-6 (WEB ONLY)  発行年： 2023年05月11日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 計算機上での作業において,環境を随時保存してすぐに復元できる状態にしながら作業を行いたいという要求がある.この要求を満たすためにバックアップが一般に用いられている.しかし,バックアップはファイルシステムのコピーを作成するため,ストレージの圧迫,実行時間の増大といった問題が発生する.また,バックアップは順序関係を保持させることや,2つのバックアップを統合するといったバージョン管理ができないという問題もある.これらの問題に対して,差分バックアップとバージョン管理システムがそれぞれ用いられている.しかし,これらの手法を組み合わせてバックアップの問題に対処できる手法は提案されていない.そこで,本稿ではこれらの2つの手法を組み合わせて,ファイルシステム全体を効率的にバージョン管理するシステムを提案する.提案システムではCopy-on-WriteなファイルシステムであるOverlayFSを用いることで,差分バックアップとバージョン管理を実現する.また,提案システムを設計,実装し,提案システムを用いることで実際に要求を達成できることを確認した.(著者抄録)

シソーラス用語： *ファイルシステム ,  *データ更新 ,  *ソフトウェア開発 ,  効率化 ,  バックアップ ,  記憶容量 ,  *バージョン管理 ,  改変

分類 (2件)： オペレーティングシステム  (JD03020J) ,  計算機システム開発  (JD02010R)

引用文献 (13件)：

• Inc., A.: Swift is Open Source, Apple Inc. (online), available from <https://developer.apple.com/swift/blog/?id=34> (accessed 2023-02-06).
• Stratton, C.: latform politics: Software as strategy in Apple’s platform ecosystem.
• Davison, W.: rsync, Wayne Davison (online), available from <https://rsync.samba.org/> (accessed 2023-04-11).
• OpenZFS: OpenZFS, OpenZFS (online), available from <https://openzfs.org/wiki/Main Page> (accessed 2023-04-11).
• Brown, N.: Overlay Filesystem, The kernel development community (online), available from<https://www.kernel.org/doc/html/latest/filesystems/overlayfs.html> (accessed 2022-03-30).

タイトルに関連する用語 (3件)： ファイルシステム ,  バージョン管理 ,  提案