文献

J-GLOBAL ID：202302272417720433   整理番号：23A0007060

カイコ大造系統(p50)の通年供給に備えた越年卵管理マニュアル

Diapause eggs management manual for year-round supply of Daizo strain (p50) in the silkworm, Bombyx mori

著者 (6件)： 山本和典 (九大 大学院農学研究院) ,  藤井告 (九大 大学院農学研究院) ,  西川和弘 (九大 大学院農学研究院) ,  田村圭 (九大 大学院農学研究院) ,  福森寿善 (農業・食品産業技術総合研究機構 遺伝資源研究セ) ,  伴野豊 (農業・食品産業技術総合研究機構 遺伝資源研究セ)
資料名： 蚕糸・昆虫バイオテック  (Sanshi-Konchu Biotec)
巻： 91  号： 3  ページ： 209-215  発行年： 2022年12月 
JST資料番号： S0212A  ISSN： 1881-0551  CODEN： NISZAQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 九州大学大学院農学研究院遺伝子資源開発研究センターでp50として維持管理している大造系統はカイコゲノム情報解析に用いられた系統である。このため,本系統の分譲依頼は増加しており,孵化が良好なp50系統を通年供給できる管理体制の構築が必要となっている。浸酸処理を行うことで休眠を打破させる浸酸卵と休眠卵である越年卵との組み合わせで年間供給することも可能であるが,後述するような理由から今回は浸酸処理を用いず冷蔵期間の管理・調整のみによる通年供給マニュアルの開発を目指した。はじめに,卵の管理法の設定に重要である越年卵の5°C冷蔵日数と孵化成績との関係について調査を行った。その結果,p50越年卵は5°C冷蔵日数90日の孵化率が最も高くなることがわかった。この孵化調査の結果を基に,越年卵の供給可能期間を5°C冷蔵日数60~120日に定めて管理法を設定し,その実用性を検証した。検証は,供給可能期間で最も孵化成績が劣ると予想した5°C冷蔵日数60日の孵化調査により行った。設定した管理法で保存したp50越年卵の孵化調査を行った結果,全6試験区で平均孵化率が87%以上に達し,設定した管理法は,実用可能であることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *カイコ ,  遺伝情報 ,  品種 ,  *たまご ,  *飼育管理 ,  冷蔵 ,  供給 ,  比率 ,  *孵化 ,  ゲノム情報 ,  育成系統 ,  休眠卵 ,  実用性 ,  孵化率
準シソーラス用語： *越年卵 ,  通年供給

分類 (1件)： 蚕の飼育法  (FD04030X)

タイトルに関連する用語 (4件)： カイコ ,  系統 ,  p50 ,  管理マニュアル