抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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MPS(Moving Particle Simulation)法の大規模シミュレーションでは,負荷を均一化するために計算領域の動的分割が必須である。MPIを用いて領域を分割すると,別のMPIランクが持つ別領域の粒子のデータが必要となった場合,粒子データの通信時間がスケーリングのボトルネックとなっている。その中の処理に,転送元ランクから転送先ランクへといくつの粒子情報を転送する必要があるかをあらかじめ通信するものがある。この転送粒子数の通信に集団通信を用いた場合,通信が必要のないランクとも通信が行われ,記述は容易であるが非効率な実装となってしまう。本研究の最終目標は,MPS法のような粒子系シミュレーションで高いスケーリングを達成することである。本稿では,転送粒子数の通信における集団通信を片側通信に置き換える手法の提案をし,その部分をモデル化したテストプログラムで評価を行った。テストプログラムでは,中央値で比較したときに集団通信であるMPI Alltoallに対して片側通信であるMPI Putによる実装の方が36プロセス6ノードでは3.63倍,72プロセス9ノードでは4.38倍高速に動作した。(著者抄録)