抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
IoT(Internet of Things)におけるゲートウェイ(GW)ルータでのパケット集約は,災害時など多数のIoTデバイスから大量のデータが集中する状況において,サーバ負荷を低減する有効な方法の1つである.IoT環境では,デバイスのリソース制約などの理由から,トランスポート層プロトコルにUDPが一般的に使用されており,パケット集約に関する研究もUDPがベースとなっている.近年では,TCPを用いることで,IoTデバイスとクラウドサーバ間でのエンドツーエンドの通信が可能である,トランスポート層で信頼性を確保することでアプリケーション層の自由度が高まる,などの利点からTCP in IoTが注目されている.本稿では,TCP in IoTにおけるGWルータでのパケット集約制御について基礎評価を行う.まず,既存方式である一定数のパケットをGWルータで集約する集約数制御法(CNA:Constant Number Aggregation)を対象とした評価により,集約数の値を過度に大きく設定するとTCPにおいてタイムアウトが頻発し,パケット集約の性能が大幅に劣化することを明らかにする.この問題を解決する手法として,CNAにあわせて時間制約を設ける時間制約付き集約数制御法(TCNA:Time-constrained Constant Number Aggregation)を提案し,評価により本方式がタイムアウト発生を抑制し良好なパケット集約性能をもたらすことを示す.(著者抄録)