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J-GLOBAL ID:202402286311210525   整理番号:24A2505473

Ti-10V-2Fe-3Al合金の逆形状記憶効果と靭性回復

Reverse Shape Memory Effect and Toughness Recovery of Ti-10V-2Fe-3Al Alloy
著者 (5件):
資料名:
巻: 88  号: 10  ページ: 239-244(J-STAGE)  発行年: 2024年 
JST資料番号: G0023B  ISSN: 1880-6880  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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Ti-10V-2Fe-3Al合金は,形状記憶(SM)効果と逆形状記憶(RSM)効果を示す。室温で外力により歪ませた合金試料を加熱すると,歪みは回復し,300°C付近でSM効果が発現するが,温度がさらに上昇すると,450°C付近でのRSM効果により反対方向に形状が変化する。このRSM効果は,薄肉管などの成形プロセスに潜在的に応用できるが,RSM処理により材料が非常に脆くなるという欠点がある。そこで,本研究では,成形後の形状を維持しながら靱性を回復する熱処理を検討した。1050°Cから急冷した合金は,βマトリックス相とα”-マルテンサイト(α”Mq)から成る微細構造を持っていた。示差走査熱量測定(DSC)の結果から,連続加熱プロセスはα”Mq→β逆変態,ω形成,ω消失,熱誘起α”iso形成,α析出,α→β変態の順で発生することが分かった。SM効果が現れる300°Cでの時効では,時効ω相の形成により著しい脆化を引き起こした。RSM効果が得られる450°Cでの時効処理では,微細なα相が形成され,これも著しい脆化をもたらした。一方,RSM処理後の600°Cで1.8ksの追加時効を行ったところ,靭性が大幅に向上し,航空宇宙材料仕様に匹敵する材料特性が得られた。RSM処理における脆化は微細α相の析出によるものであり,靭性回復には約0.2μm以上の幅のα相の成長が必要であることが分かった。また,RSM処理により形成された試料形状は,600°Cで1.8ksの付加的熱処理後もほとんど変化しないことが分かった。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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その他の金属組織学  ,  機械的性質  ,  熱処理技術 
引用文献 (25件):
  • 1) T.W. Duerig, D.F. Richter and J. Albrecht: Shape memory in Ti-10V-2Fe-3Al, Scr. Metall. 16 (1982) 957-961. doi:10.1016/0036-9748(82)90133-8
  • 2) C.M. Wayman and K. Shimizu: The Shape Memory (‘Marmem’) Effect in Alloys, Met. Sci. J. 6 (1972) 175-183. doi:10.1179/030634572790446028
  • 3) C. Baker: The Shape-Memory Effect in a Titanium-35 wt.-% Niobium Alloy, Met. Sci. J. 5 (1971) 92-100. doi:10.1179/030634571790439658
  • 4) H. Pops: Manufacture of an Integrated Circuit Package, Shape Memory Effects in Alloys, ed. by J. Perkins, (Plenum Press, New York, 1975) pp. 525-536.
  • 5) I.-C. Lee and I.-S. Chung: The origin of reverse shape memory effect in a Cu-Zn-Al alloy, Scr. Metall. 23 (1989) 161-166. doi:10.1016/0036-9748(89)90403-1
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