抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,地下空間で火災が生じたとき,周囲の他者の避難行動が,人の避難行動に与える影響を明らかにすることである.実験は現存する地下街をフォトグラメトリで人工現実空間内に構築し,研究対象者が地下街で生じた火災を視認した後に取る避難行動を評価した.実験条件は異なる3種類のエージェントの避難行動とし,計測項目は避難に要した時間や移動距離,選択した出口,避難口誘導灯に対する視線の停留回数・停留時間とした.また,人工現実空間内のアバタの操作は本研究室で開発した研究対象者の下肢動作を用いるシステムとする.その結果,避難開始時に火災を視認した後であれば,実験条件の違いによらず,周囲の他者のとる避難行動の違いは人の避難行動に影響を与えないこと,火元方向の出口を選択する人やすぐに避難を開始できない人が一定数いることが示された.(著者抄録)