抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報告書ではモビリティサービス提供におけるICT技術の活用,及びそれを促進又は実現させる仕組みについて,2022年度調査を基礎に置きながら,当該都市圏及び地域でのモビリティシステム及びモビリティ計画の改善へのICT技術を通じて収集した当該サービス利用者に関するデータ活用に着目し,実効的な事例を提示することを目指した。具体的には,欧州3か国(ドイツ,イタリア,スゥエーデン)におけるICT技術により収集されるモビリティ関連データの活用実態や推進の仕組みに関する情報収集を行うとともに,ICT技術により収集されるモビリティ関連データ活用取組に関する先進都市事例について,調査対象国の都市を選定して行った。概要は以下のとおりである。【ICT技術により収集されるモビリティ関連データの活用実態や推進の仕組み】欧州全体におけるモビリティ分野では,道路交通分野でのITS導入から,リアルタイムかつマルチモーダルな情報提供と対象が拡大されており,2020年にデジタル化やグリーン化によるEUのモビリティを持続可能とする「持続可能でスマートなモビリティ戦略(Sustainable and Smart Mobility Strategy:SSMS)」が策定された。データ活用においては,過去20年以上の間に,公共部門情報のオープンデータとしての活用,ガバナンス及び個人情報保護に関する指令及び規則が制定及び施行されてきており,それらが各国のモビリティ戦略及びデータ戦略に反映されている。また,各国政策を支える予算として,先駆的又は持続可能なモビリティに関する助成プログラム(Interreg,Horizon,CIVITAS及びCEF-T)が整備されており,都市におけるICT技術の活用にも寄与している状況にある。【ICT技術により収集されるモビリティ関連データ活用取組に関する都市事例】今回対象とした,ドイツ,イタリア,スウェーデンの各国都市における先進事例の動向を,文献及びインタビュー調査を通して把握した。ドイツでは,アーヘンにおけるマルチモーダル検索が可能なプラットフォームに関するデータ活用状況の事例,及びベルリン都市圏における経路検索,予約及び決済を一括に実施できるアプリの実態について把握した。また,イタリアでは,観光地であるエルバ島におけるオーバーツーリズムの課題解消を目的としたシェアモビリティも活用したモビリティサービスの再構築,及びトリノにおける通勤向け又は市民への運賃割引を組み合わせたMaaSの実証実験とその効果について把握した。さらに,スウェーデンのストックホルムにおけるビジネスモデルが異なる2つのMaaS実証実験の展開状況について把握した。(著者抄録)