抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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数年前,二相ステンレス鋼クラッド鋼板が開発され,リリースされた。それらは,近年,ケミカルタンカーの貨物タンクに二相ステンレス鋼クラッド鋼板(SUS329J3Lクラッド)と二相ステンレス鋼板(SUS329J3L)を組み合わせて適用されている。ケミカルタンカーの場合,貨物タンク内の横方向隔壁と二重底部の間の十字溶接継手は,疲れ亀裂形成を防ぐために最大限の注意を必要とする。そこで,これらの二相ステンレス鋼クラッド鋼板(SUS329J3Lクラッド)とオーステナイト系ステンレス鋼クラッド鋼板(SUS316LクラッドとSUS317Lクラッド)について種々の破壊靭性試験を行ない,接合界面におけるそれらの破壊靭性を安全性と信頼性の観点から評価した。本研究では,これらの破壊靭性試験結果を包括的に整理し,評価した。各ステンレスクラッド鋼板の接合界面における有効なKc値については,オーステナイト系ステンレスクラッド鋼板(SUS316Lクラッド)では1.25×10
3N/mm
3/2,二相ステンレスクラッド鋼板(SUS329J3Lクラッド)では1.37×10
3N/mm
3/2が妥当であると考えられ,二相ステンレスクラッド鋼板(SUS329J3Lクラッド)はオーステナイト系ステンレスクラッド鋼板(SUS316Lクラッド,SUS317Lクラッド)よりも優れた破壊靭性値を示すという知見が得られた。(翻訳著者抄録)