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J-GLOBAL ID:200902221106187906   整理番号:08A0721242

BESS-Polar:南極周回飛翔・超伝導スペクトロメータによる宇宙起源反粒子の精密探査

BESS-Polar: Sensitive Search for Primordial Antiparticle using A Superconducting Spectrometer with Long Duration Balloon Flights in Antarctica
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号: 07-009  ページ: 81-96  発行年: 2008年02月29日 
JST資料番号: G0143B  ISSN: 1349-1113  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究は,南極周回超伝導スペクトロメータによる宇宙線観測(BESS-Polar実験)を通して,『宇宙起源反粒子,反物質の精密探査』を目的としている。地球磁極領域に降り注ぐ低エネルギー宇宙線に注目し,反陽子スペクトルを精密に測定して,衝突(二次)起源反陽子流束の理解を深めるとともに,『原始ブラックホール(PBH)の蒸発』,『超対称性粒子・ニュートラリーノの対消滅』等,初期宇宙における素粒子現象の痕跡となる『宇宙(一次)起源反粒子』を精密探査する。反ヘリウムの直接探査を通して,宇宙における物質・反物質の存在の非対称性を検証する。同時に陽子,ヘリウム流束を精密に観測し,これまでのカナダでの観測(BESS実験,1993-2002)の結果と合わせて,太陽活動変調とその電荷依存性について系統的に観測し,宇宙線の伝播,相互作用に関する基礎データを提供する。本研究では,これまでのBESS実験で培われた超伝導スペクトロメータによる宇宙線観測の経験をもとに,低エネルギー領域での観測感度を高め,南極周回長時間飛翔を可能とする超伝導スペクトロメータを新たに開発した。2004年12月13日,南極(米国,マクマード基地)での観測気球打ち上げ,高度37kmでの9日間に及ぶ南極周回飛翔に成功し,9億イベントの宇宙線観測データを収集した。運動エネルギー0.1~1.3GeVの範囲に於いて,これまでの約4倍の統計量でエネルギースペクトルを決定した。結果は,衝突(二次)起源モデルとよく整合し,一次起源反陽子の兆候は観測されていない。太陽活動が極小期にむけた過渡期にあたる2004年の観測として予想に沿った結果を得た。反ヘリウム探索は,これまでのヘリウム観測の総統計量を2倍以上に高め,反ヘリウム/ヘリウム比の上限値を2.7×10-7にまで押し下げた。本報告では,BESS-Polar(2004年)の成果を纏め,次期太陽活動極小期(2007年)における第二回南極周回気球実験計画を述べる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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宇宙線起源 

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