抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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北海道大学大学院情報科学研究科システム情報科学専攻システム変換学研究室における代表的な研究テーマについて紹介する。1)小河川や用水路などで使用可能な数kW程度のマイクロ水力発電システムの開発では,小さな水力エネルギーを最大限に電気に変換するために,発電機には内部永久磁石同期発電機を採用している。また,水車効率が最大となる最適回転数で運転するために,可変速ドライブシステムとしている。さらに,先に開発したセンサレス位置推定法を適用し,発電機効率が最大となる電流位相で運転することも目指している。2)整流回路から電力系統に流出する高調波電流の問題を解決するために,入力電流を正弦波にできる単相PFCコンバータが開発されている。入力の電圧電流が正弦波である場合には,入力の瞬時電力は電源周波数の二倍の周波数で脈動するため,電子機器では使用する安定した直流電力を得るために,非常に大きな平滑用の電解コンデンサが必要となる。これを解決するために,理論最小容量のエネルギー蓄積用コンデンサを用いてこの瞬時電力脈動を補償する単相PFCコンバータの開発を行っている。3)現行ハイブリッド自動車で使用されているモータ・ジェネレータの質量,体積あたりのトルクはいまだユーザの希望より小さい。そこで,圧粉鉄心などの新材料を用いて3次元的な磁束分布を積極的に活用することで,モータ・ジェネレータの高出力化,高効率化について研究を行っている。
