文献

J-GLOBAL ID：200902232915612407   整理番号：09A0490488

将来型電気エネルギー社会を支える「キャパシタ型蓄電システム」の開発プロジェクト 将来型電気エネルギー社会を支える「キャパシタ型蓄電システム」の開発

著者 (4件)： 石川正司 (関西大 化学生命工) ,  荒川隆一 (関西大 化学生命工) ,  西山豊 (関西大 化学生命工) ,  山縣雅紀 (関西大 化学生命工)
資料名： 技苑  (Innovative Technology World)
号： 128  ページ： 69-75  発行年： 2009年03月31日 
JST資料番号： S0825A  ISSN： 0285-6301  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電気二重層キャパシタの高出力化,高容量化とその関連分析技術について報告する。(1)キャパシタ蓄電システムの高性能化を目指した材料開発において,カーボンナノチューブ(CNT)を適用し,電極の容量発現機構を解明した。また,多層CNT(MWCNT)を一定方向に配向させた新規シート電極を開発し,これにより,CNT電極におけるバンドル構造由来の容量・出力低下を解消することが可能となった。複層CNT(DWCNT)を配向させた電極はMWCNTの約4倍の容量が得られ,キャパシタの高出力化に加え,高容量化を達成した。更に,新規の蓄電システムを考案し,生体材料の適用による環境負荷軽減,イオン液体の採用によるデバイス自身の安全性を向上させることができた。(2)金ナノ粒子積層法を利用したレーザー脱離イオン化物質分析(SALDI-MS)を用い,有機分子,生体高分子や合成ポリマーのレーザー脱離イオン化のために必要なターゲット表面の条件を調査した。金ナノ粒子を用いたSALDI-MSは,金ナノ粒子の表面を修飾することによって機能化を図ることが可能であり,試料のイオン化の選択性を向上させるなどのMALDI法にはない特徴が見られた。(3)温和な条件下で反応を行うことができる二酸化セレンにかわる代替酸化剤の開発を行った。その結果,1,3,2-ジオキサセレノラン-2-オキシドが様々な有機溶媒に可溶であり,二酸化セレンに代わる酸化剤としても利用できることを見出した。また,この物質の触媒的な利用にも成功した。

シソーラス用語： *コンデンサ ,  電気二重層 ,  イオン液体 ,  ナノ粒子 ,  レーザ脱離質量分析 ,  *エネルギー ,  *エネルギー資源
準シソーラス用語： SALDI-MS ,  金ナノ粒子 ,  *新エネルギー ,  電気二重層キャパシタ

分類 (1件)： 研究開発  (CA01040B)

タイトルに関連する用語 (6件)： 将来 ,  電気エネルギー ,  社会 ,  キャパシタ ,  開発 ,  プロジェクト