抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電力自由化において,欧州の先頭に立つイギリスのエネルギー事業(電気・ガス)を歴史的にたどりつつ,現時点でのイギリスの電力自由化(実はエネルギー自由化)について考察した。具体的には,まず,1980年代半ばから民営化,自由化が進展し,現在,厳格にアンバンドリング(垂直分離)が実施されているイギリスの電気・ガス事業の現状について概観した。次いで,現状に到達するまでのイギリスのエネルギー事業の変遷を,電気事業における再編成の内容,卸売電力市場設計の模索,CCGT(Combined Cycle Gas Turbine)の採用,小売会社によるデュエル供給へと向かわせたガス事業における構造転換等から論じた。さらに,イギリスにおけるエネルギー事業の民営化,自由化に対応する企業の対応を取り上げて,1)配電・供給業のLondon Electricity(現在はEDF Energy),2)ガス供給業のCentrica,の事例で検討した。最後に,イギリスにおけるエネルギー自由化の評価と日本への示唆に言及した。