文献

J-GLOBAL ID：201002211878120438   整理番号：10A1061817

水和物の性質がセメント系硬化体中の物質移動性に及ぼす影響に関する研究

著者 (2件)： 佐伯竜彦 (新潟大 工) ,  菊地道生 (新潟大 大学院)
資料名： セメント・コンクリート  (Cement & Concrete)
号： 764  ページ： 52-55  発行年： 2010年10月10日 
JST資料番号： F0277A  ISSN： 0371-0718  CODEN： SKONA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セメント系結合材が生成する主要な水和物であるC-S-H(ケイ酸カルシウム水和物)に着目し,C-S-Hの性質が酸素拡散係数と塩化物イオン固定化性状に及ぼす影響を検討する。コンクリートに生じる経年劣化の多くは,コンクリート中への物質の侵入によって引き起こされる。実験は,セメントペースト供試体を作製した。普通ポルトランドセメントを用い,またその一部を高炉スラグ微粉末,フライアッシュ,シリカフュームで置換した。その結果,CaO/SiO2モル比によってC-S-Hの性質が変化し,それが物質移動性状に影響を及ぼしていることがわかった。

シソーラス用語： セメント製品 ,  硬化物 ,  物質移動 ,  *水和物 ,  *ケイ酸カルシウム ,  酸素 ,  *拡散係数 ,  塩化物 ,  *イオン結合 ,  *コンクリート ,  劣化 ,  ポルトランドセメント ,  セメントペースト ,  高炉スラグ ,  フライアッシュ ,  シリカヒューム

分類 (1件)： セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (4件)：

• 小林一輔. 各種セメント系材料の酸素の拡散性状に関する研究. コンクリート工学. 1986, 24, 12, 91-106
• 菊地道生. 酸素および塩化物イオンの実効拡散係数によるセメント系硬化体におけるイオン移動性状の評価. セメント・コンクリート論文集. 64
• 佐々木謙二. ケイ酸カルシウム水和物の塩化物イオン固定性状. セメント・コンクリート論文集. 2006, 60, 322-327
• 菊地道生. C-S-Hの組成が塩化物イオン拡散性状に及ぼす影響に関する基礎的検討. セメント・コンクリート論文集. 2009, 63, 354-361

タイトルに関連する用語 (6件)： 水和物 ,  性質 ,  セメント系 ,  硬化体 ,  物質移動 ,  研究