文献

J-GLOBAL ID：201002230417072541   整理番号：10A0438694

光トレイルネットワークにおけるトレイルの動的分割によるスループットの向上

Throughput Improvement based on Dynamic Trail Partitioning in Light-Trail Networks

著者 (4件)： 田中康太 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  CHEN Wenjie (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  福島行信 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  横平徳美 (岡山大 大学院自然科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 109  号： 448(NS2009 162-260)  ページ： 479-484  発行年： 2010年02月25日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,既存の光デバイスを用いて低コストで構築可能な光ネットワークアーキテクチャとして光トレイルネットワークが注目されている。トレイルは送受信ノード間で特定の波長を予約することにより設定される通信チャネルであり,トレイル上の任意のノードはその下流ノードへのパケット送信が可能である。トレイルは共有メディアであるため,パケットの衝突回避を目的としたメディアアクセス制御(MAC)が必要となる。従来,MAC方式としてトークンパッシング型のMAC方式が提案されているが,これらの方式ではトークン保持ノードの下流の帯域のみが使用され,その上流の帯域は遊休状態になるという問題が発生する。そこで,本研究では,トークンパッシング型MAC方式において,遊休状態にある帯域を有効に利用することによるスループットの向上を試みる。そのために,トークン保持ノードにおいて,トレイルを上流トレイルと下流トレイルの二つのトレイルへと分割し,それぞれのトレイルにおいてパケットを送信する動的トレイル分割方式を提案する。数値計算およびシミュレーションにより通常のトレイルと分割トレイルの最大スループットを比較評価した結果,提案法により最大スループットが最大で80%以上向上することが明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： *光通信 ,  *ネットワークアーキテクチャ ,  衝突回避 ,  プロトコル ,  *通信制御 ,  *スループット ,  クラスタ化 ,  通信チャネル
準シソーラス用語： MACプロトコル ,  トークンパッシング

分類 (1件)： 光通信方式・機器  (ND10000B)

引用文献 (7件)：

• GUMASTE, A. Light-trails : a novel conceptual framework for conducting optical communications. Proceedings of HPSR 2008, June. 2003, 251-256
• VANDERHORN, N. A. Light-trail testbed for IP-centric applications. IEEE Communications Magazine. 2005, Aug
• VANDERHORN, N. A. Fiber optical networks : fairness, access controls and prototyping. PhD thesis, Iowa State University. 2007
• TRAN, N. C. Two novel configurations and an adaptive round-time MAC for light-trail IP-centric applications. Proceedings of OECC/IOOC 2007, July. 2007
• NASHIMOTO, K. High-speed PLZT optical switches for burst and packet switching. Proceedings of Broadnets, Oct 2005. 2005

タイトルに関連する用語 (1件)： スループット