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J-GLOBAL ID：201002249835015131   整理番号：10A0119327

乳児期における音による視覚探索の促進

Visual freezing effect induced by sound in infants

著者 (7件)： 和田有史 (農研機構 食品総合研) ,  白井述 (新潟大 人文) ,  大塚由美子 (日本女大) ,  大塚由美子 (日本学術振興会) ,  金沢創 (日本女大 人間社会) ,  山口真美 (中央大 文) ,  山口真美 (JST-さきがけ)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 109  号： 345(HIP2009 95-117)  ページ： 115-118  発行年： 2009年12月10日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 成人ではディストラクタにまぎれて短時間しか提示されない視覚ターゲットの認知が,顕著な聴覚刺激を同時に提示することによって促進されることが示されている。Wadaら(2009)は,上記のターゲットと類似した条件で提示される4つのパックマン要素によって構成される主観的輪郭図形への選好注視が,生後7カ月から音によって促進されることを示した。これは乳児期の多感覚知覚システムの変容を示すものと考えられるが,主観的輪郭の知覚の発達,もしくは音による注意の促進を反映している可能性がある。本研究では,Wadaらの研究で用いた主観的輪郭図形のパックマンを逆向きにした実験(実験1)と目立つ音の提示タイミングをずらした実験(実験2)を行い,上記の課題を検証した。これらの実験の結果,聴覚によるターゲットへの選好注視の促進は主観的輪郭図形に限らず生じ,聴覚刺激提示がターゲットと同時でなければ生じないことが示された。これらの結果は,生後7カ月に生じる音による視覚探索促進が乳児期の多感覚情報の体制化の発現を意味することを支持する。(著者抄録)

シソーラス用語： 情報処理 ,  *ヒト ,  成長期 ,  探索行動 ,  知覚 ,  *音響
準シソーラス用語： ヒューマン情報処理 ,  乳児期 ,  *視覚探索 ,  乳児知覚 ,  多感覚知覚

分類 (1件)： その他の情報工学基礎理論  (JB06000C)

引用文献 (14件)：

• CALVERT, G. A. Eds. The handbook of multisensory processing. 2004
• 北川智利. 感覚間相互作用. 感覚知覚心理学ハンドブック. 2007, Part 2, 1-15
• SPENCE, C. Gestalten and Crossmodal Scene Perception. The Psychology of Beauty and Kansei : A New Horizon for Gestalt Perception. 2007, 519-579
• VROOMEN, J. Sound enhances visual perception : Cross-modal effects of auditory organization on visual perception. Journal of Experimental Psychology : Human Perception and Performance. 2000, 26, 1583-1590
• SCHEIER, C. Sound induces perceptual reorganization of an. ambiguous motion display in human infants. Developmental Sciences. 2003, 6, 233-244

タイトルに関連する用語 (4件)： 乳児期 ,  音 ,  視覚探索 ,  促進