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J-GLOBAL ID：201002289379657942   整理番号：10A0242784

「学習支援環境のシステマティックなデザイン:学習の工学を目指して」学習評価のデザイン

著者 (3件)： 吉川厚 (教育測定研究所) ,  吉川厚 (東京工大 大学院総合理工学研究科) ,  植野真臣 (電通大 大学院情報システム学研究科)
資料名： 人工知能学会誌  (Journal of the Japanese Society for Artificial Intelligence)
巻： 25  号： 2  ページ： 283-290  発行年： 2010年03月01日 
JST資料番号： X0330A  ISSN： 0912-8085  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 学習の評価は社会的な要請や学習指導,個人の学習を成立させる学習理論の観点から行われてきた。本論文では,1)行動主義,2)構成主義,3)情報処理論的アプローチ,4)社会的構成主義の支援環境の変遷を示し,具体的な評価手段としてテストが用いられてきたことを論じた。一方,i)測りたいもののすべてが測れるわけでないこと,ii)どんな課題が選ばれたのかによって結果が異なること,iii)採点方法や配点などの影響を受けることなどの課題があり,テストの妥当性と信頼性を保証するためのテスト理論として古典的テスト理論や項目反応理論がある。また,項目反応理論を基本原理としてネットワーク上でブラウザを用いてテスト構成が行えるeテスティングでは,テストの回答履歴から受験者の能力を逐次推定し,最も適応した項目をデータベースから出題する適応型テストが有用である。さらに,テスト結果のみでなくパフォーマンスで評価するためにポートフォリオが用いられ,eポートフォリオは大量の時系列ポートフォリオデータから重要知識をマイニングするなどの活用可能性があることを論じた。

シソーラス用語： *CAI【計算機】 ,  理論 ,  信頼性 ,  情報ネットワーク ,  ブラウザ ,  *情報技術 ,  試験 ,  ポートフォリオ ,  タスクパフォーマンス ,  時系列 ,  データマイニング
準シソーラス用語： eテスティング ,  *学習支援環境 ,  学習評価 ,  学習理論 ,  古典的テスト理論 ,  項目反応理論

分類 (2件)： CAI  (JE09000G) ,  その他の情報処理  (JE15050M)

引用文献 (57件)：

• 天野郁夫. 試験の社会史. 2007
• ARNOLD, L. Use of peer evaluation in the assessment of medical students. J. Medical Education. 1981, 56, 35-42
• ベッカー, G. S. 人的資本-教育を中心とした理論的・経験的分析. 1976
• BACHMAN, L. F. Statistical Analyses for Language Assessment. 2004
• BERG, I. Education and Jobs : The Great Training Robbery. 1970

タイトルに関連する用語 (5件)： 学習支援環境 ,  デザイン ,  学習 ,  工学 ,  学習評価