抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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3月25日に発生した能登半島西岸沖を震源とする地震(震源の深さ11km,マグニチュード6.9)の地震動の性質を検討するため,震央より南の地域で調査した。転倒・並進・回転の3型に区分される変位の中で,主に転倒について議論した。墓石の転倒率と変位率は,震央から10km以内でそれぞれ35~61・79~100%である。10~40kmの範囲では転倒率・変位率ともに10%以下になるが,周囲を沖積低地で囲まれた丘陵斜面では,特異的に高い価を示すところがある。和型墓石の転倒方向は概ね辺の向き平行である。円形の水平断面の円柱灯籠は地震動の解析に有効で,その卓越する転倒方向から7帯に区分できた。地盤の水平方向の動きに直接的影響を受けた帯や,地形的特徴に規制された帯が識別できる。広域的な転倒方向は地形形状や地形境界の断層の影響を強く受けたようだ。