抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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IaaS型クラウドサービスの一つとして,1つ以上のサーバとクライアントからなるネットワークアプリケーション(NW App)に対して,サーバが稼働できる計算機(WP:Working Place)を用意し,NW Appの通信品質が劣化したときに通信品質が良くなる別のWPにサーバを移動させるサービスが考えられている。しかし,サーバのファイルサイズは一般に非常に大きいため,その移動に伴い,背景トラヒックの通信品質の劣化を引き起こすので,この劣化の程度(インパクト)を極力低減することが重要である。本報告では,NW AppのSLA(Service Level Agreement)を満たすクライアントの総数(収容クライアント数)を多くしつつ,インパクトの低減を目指した3つの移動先決定アルゴリズムMIA,MRAおよびMCAを提案する。MIA,MRAおよびMCAでは,サーバ移動が必要なとき,それぞれ,移動に伴うインパクトが最小となるWP,全WPの残余収容サーバ数が極力均一となるWP,および,そのサーバの被覆度(SLAを満たす通信範囲)が最大となるWPに移動させる。数値例によれば,フルカバーWP(任意の位置のクライアントとSLAを満たす通信が行えるWP)が存在しない,もしくは,その収容サーバ数が小さい場合はMIAが最も優れており,それ以外の場合,MCAが最も優れている。(著者抄録)