文献

J-GLOBAL ID：201202208082381772   整理番号：12A1608486

データ同化による近接施工のリスク評価

Risk Evaluation in Neighboring Work Using Data Assimilation

著者 (3件)： 若林孝 (日化エンジニアリング) ,  村上章 (京大 大学院農学研究科) ,  珠玖隆行 (岡山大 大学院環境生命科学研究科)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
号： 281  ページ： 425-435  発行年： 2012年10月25日 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近接施工の際には,設計段階でどの程度の被害が予測され,対策工を施せばどの程度の効果が期待できるかを定量的に評価した上で対策工を決定することが重要である。本研究では,近接施工の管理基準値としてリスクに着目し,データ同化に基づいた新たなリスク評価手法の構築を試みる。はじめに,近接施工に伴う地盤挙動の予測手法として,弾塑性構成モデルを用いた土-水連成有限要素法に着目し,実観測値を用いてその有効性を実証した。その後,予測精度の向上を目的に,シミュレーションモデルと観測値を組合せるデータ同化を適用し,近接施工における地盤の変形挙動評価,及びリスク評価への適用性について考察した。その結果,粘性土地盤を対象とした近接施工問題について,土-水連成弾塑性有限要素解析は,精度良く変形予測ができることを確認した。また,粒子フィルタを用いたデータ同化により,実観測値を説明しうる弾塑性パラメータが同定できること,及び粒子フィルタの計算アルゴリズムを近接施工のリスク評価に応用できることを示した。(著者抄録)

シソーラス用語： 締切り ,  近接工事 ,  *データ同化 ,  *リスク評価 ,  意思決定 ,  *数値解析 ,  構成方程式 ,  濾波器
準シソーラス用語： 鋼矢板締切り ,  弾塑性構成式 ,  *土水連成解析 ,  粒子フィルタ

分類 (1件)： 土工計画,土工事  (RA07050R)

引用文献 (36件)：

• AKAIKE, H. A new look at the statistical model identification. IEEE Trans. Automat. Contr. 1974, 19, 716-723
• ALPAN, I. The empirical evaluation of the coefficient K_O. K_, Soils and Foundations. 1967, 7, 1, 31-40
• 青木雅路. 実測山留め壁変位に基づく背面沈下の検討方法の比較 (その1) (その2). 日本建築学会大会講演梗概集, 2000. 2000, 537-540
• 青木雅路. 根切りに伴う周辺地盤の挙動. 第25回土質工学研究発表会講演概要集, 1990. 1990, 1509-1512
• 地下水ハンドブック編集委員会. 地下水ハンドブック. 1979, 291-292

タイトルに関連する用語 (3件)： データ同化 ,  近接施工 ,  リスク評価