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J-GLOBAL ID：201202255053614731   整理番号：12A0577997

気候変動とダム開発がナムグム川流域の水資源に与える複合的影響の予測

著者 (4件)： 工藤亮治 (農研機構 農村工研) ,  増本隆夫 (農研機構 農村工研) ,  堀川直紀 (農研機構 農村工研) ,  吉田武郎 (農研機構 農村工研)
資料名： 応用水文  (Applied Hydrology)
号： 24  ページ： 61-70  発行年： 2012年03月21日 
JST資料番号： L3921A  ISSN： 1881-4948  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ラオスのナムグム川流域を対象に,分布型水循環モデル,全球気候モデルによる将来気候シナリオを用い,気候変動とダム開発が既存の水利施設の運用や水資源利用可能量に与える影響を検討した。将来気候シナリオには,21世紀気候変動予測革新プログラムにおいて気象研究所が開発した超高解像度全球大気モデルの温暖化実験結果を用い,10kmメッシュにダウンスケーリングし,確率分布を用いた方法によってバイアス補正を行った。分布型水循環モデルには農村工学研究所において開発された農地水利用を考慮した分布型水循環モデル(谷口ら,2009)を用い,貯水池管理モデルを組み込んだ。水資源利用可能量に対する影響評価のため上流新規ダムありとなしのシミュレーションを行い,既存ダムに関して乾季・雨季別に見たダム流入量の変化,年最大日流入量の変化,貯水量の変化,およびダム放流量の変化を予測した。

シソーラス用語： *気候変動 ,  *建設 ,  *水資源 ,  ラオス人民民主共和国 ,  大気モデル ,  水文モデル ,  貯水池操作 ,  高分解能
準シソーラス用語： ダウンスケーリング ,  *ダム建設 ,  バイアス補正 ,  将来気候 ,  水資源開発 ,  水資源賦存量 ,  水循環モデル ,  全球気候モデル ,  分布型モデル ,  流量変動

分類 (2件)： 流出解析  (DC07030N) ,  気候学,気候変動  (DC05140T)

引用文献 (15件)：

• Asian Development Bank (2008):Final CIA Report -Appendix A-, Preparing the Cumulative Impact Assessment for the Nam Ngum 3 Hydropower Project, 1-10.
• 堀博(1996):メコン海開発と環境,古今書院,227-400.
• 堀川直紀,工藤亮治,吉田武郎,増本隆夫(2011):流域水資源管理のための貯水池運用モデルの開発,応用水文,23,58-66,
• Ines A. V. M. and Hansen J. W. (2006): Bias correction of daily GCM rainfall for crop simulation studies. Agricultural and Forest Meteorology, 138, 44-53.
• Kitoh A. , Ose T. , Kurihara K. , Kusunoki S. , Sugi M. and KAKUSHIN Team-3 Modeling Group (2009):Projection of changes in future weather extremes using super-high-resolution global and regional atmospheric models in theKAKUSHIN Program: Results of preliminary experiments, Hydrological Research Letters, 3, 49-53.

タイトルに関連する用語 (7件)： 気候変動 ,  ダム ,  開発 ,  川 ,  流域 ,  水資源 ,  予測