抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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縦波弾性波の位相速度の分散特性と間隙流体の粘性および密度の関係を室内試験で求め,その理論的背景について論じた。試験には純水といろいろな動粘性係数の値を持つシリコンオイルを用いて,人工的に作成した多孔質媒体をそれらの流体で飽和させて,分散特性を計測し,間隙流体の動粘性係数と観測された分散特性との関係を明らかにした。さらに,これまで多孔質媒体における分散特性に適用されてきたBiot理論によって,実験で観測された分散特性が説明できるかについて検討した。動粘性係数が大きいものは特定周波数の位置がより高周波数帯に移動し,その結果,低周波数極限の位相速度が現れるようになることなどが,明らかになった。