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J-GLOBAL ID：201402226356290607   整理番号：14A0288088

地盤内塩分移動シミュレーションによる陸前高田一本松の生育環境評価

Growth environment estimation of the monumental pine in Rikuzen Takada with mass transfer simulation

著者 (4件)： 河井克之 (神戸大学 都市安全研究センター) ,  杉山友理 (神戸大学 大学院工学研究科) ,  野村瞬 (神戸大学 大学院工学研究科) ,  飯塚敦 (神戸大学 都市安全研究センター)
資料名： 土木学会論文集 A2(応用力学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A2 (Applied Mechanics) (Web))
巻： 68  号： 2  ページ： I.345-I.352 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0102B  ISSN： 2185-4661  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東北地方太平洋沖地震の津波被害を受けた名勝「高田松原」では,押し流された多数の松原の中で奇跡的に一本松だけ生存し,これを復興シンボルとして保護することになった。地震による地盤沈降で地下水面が地表面に接近し,根圏への地下水浸入による根腐れ,海水塩分の根圏自由水への影響が懸念された。その保護対策を模索するために行った地盤内塩分濃度移動シミュレーションについて述べた。シミュレーションには,物質輸送方程式を組み込んだ土/水/空気連成有限要素解析コードを適用した。ここでは,一本松保護対策として行われた矢板打設,ポンプアップ,フラッシングの影響について検討を行い,現状施設を最大限用いて塩害を抑制する手法を提案した。一本松を保護するためには莫大な労力が必要となることが分かった。結果として,一本松の衰弱が明らかとなり,研究遂行中で,その延命を断念せざる状態になった。

シソーラス用語： 大地震 ,  津波 ,  災害 ,  損害 ,  *塩害 ,  数値解析 ,  計算機コード ,  輸送 ,  シミュレーション ,  岩手県 ,  マツ属 ,  塩分 ,  環境保全 ,  自然保護 ,  土壌塩類 ,  *生息環境 ,  *植生 ,  物質移動 ,  不飽和土 ,  地下水 ,  フラッシング ,  土壌浄化
準シソーラス用語： 塩分移動シミュレーション ,  塩分濃度 ,  塩分輸送 ,  解析コード ,  松 ,  植物保全 ,  生育環境 ,  地盤内塩分 ,  津波被害 ,  土壌フラッシング ,  土壌塩分 ,  東北地方太平洋沖地震 ,  有限要素解析 ,  陸前高田

分類 (2件)： 伐木,造材  (FF04000W) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (12件)：

• http://www.iwatetabi.jp/area/23
• 社団法人日本造園建設業協会, 社団法人日本造園学会, 財団法人日本緑化センター: 陸前高田市『希望の松』保護対策報告, 2012.
• 野村瞬, 河井克之, 角井駿祐, 橘伸也, 金澤伸一, 飯塚敦: 飽和/不飽和地盤内における水溶性物質移動モデルの構築, 土木学会論文集A-2(応用力学), Vol.67, No.2, pp.231-240, 2011.
• Mualem, Y.: A new model for predicting the hydraulic conductivity of unsaturated porous media, Water Resources Research, Vol.12, No.3, pp.514-522, 1976.
• 大野進太郎, 河井克之, 橘伸也: 有効飽和度を剛性に関する状態量とした不飽和土の弾塑性構成モデル, 土木学会論文集, Vol.63/No.4, pp.1132-1141, 2007.

タイトルに関連する用語 (7件)： 地盤 ,  塩分 ,  シミュレーション ,  陸前高田 ,  松 ,  生育環境 ,  評価