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J-GLOBAL ID：201602241020844624   整理番号：16A1190373

EverCuate:ユーザ非同期参加型津波避難訓練システム

EverCuate: Asynchronously-participatable Tsunami Evacuation Training System

著者 (8件)： 大越匡 (慶応大 大学院政策・メディア研究科) ,  米澤拓郎 (慶応大 大学院政策・メディア研究科) ,  山本慎一郎 (藤沢市 企画政策部) ,  中島円 (慶応大 大学院システムデザイン・マネジメント研究科) ,  神武直彦 (慶応大 大学院システムデザイン・マネジメント研究科) ,  栗田治 (慶応大 理工) ,  中澤仁 (慶応大 環境情報) ,  徳田英幸 (慶応大 環境情報)
資料名： 情報処理学会論文誌ジャーナル(Web)
巻： 57  号： 10  ページ： 2143-2161 (WEB ONLY)  発行年： 2016年10月15日 
JST資料番号： U0452A  ISSN： 1882-7764  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大地震発生時の津波から身を守るためには平常時の津波避難訓練が重要とされる。本研究は,従来行われてきたイベント型の津波避難訓練における,災害シナリオ,訓練日時,訓練場所,参加可能な人の面での柔軟性欠如の課題に取り組み,ユビキタス・コンピューティング技術を利用してそれらを解決する「ユーザ非同期参加型津波避難訓練モデル」を提案する。同モデルにおいては,各ユーザが個別に,任意のタイミング・災害シナリオ・地点で避難訓練を実施でき,また避難行動記録や避難中の気づきを集約して可視化分析することで,防災計画の更新に活用できることを特長とする。本研究では同モデルに基づきプロトタイプシステム「EverCuate」を構築した。神奈川県藤沢市において40人の被験者による229回にわたる広範なユーザ評価実証実験,およびアンケート評価を行い,訓練への参加のしやすさへの寄与,防災意識向上への貢献,収集した避難行動やユーザフィードバック情報の可視化による防災計画への活用,既存方式と比較しての施策としての有効性の面で効果が明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： *ユビキタスコンピューティング ,  携帯端末 ,  *災害対策 ,  情報サービス ,  位置情報 ,  適応訓練 ,  津波
準シソーラス用語： モバイルアプリケーション ,  災害管理 ,  位置情報サービス ,  避難訓練

分類 (1件)： 自然災害  (RA02030M)

引用文献 (21件)：

• 警視庁:平成 23 年東日本大震災と警察-回顧と展望 (2012),入手先 https://www.npa.go.jp/archive/keibi/syouten/syouten281/pdf/ALL.pdf.
• UN-Habitat: State of the World’s Cities 2008/2009 - Harmonious Cities, UN-Habitat (2008).
• 神奈川県藤沢市:藤沢市津波避難計画 (2014).
• 神奈川県県土整備局河川下水道部流域海岸企画課: 「津波浸水予測図」について(平成 24 年 3 月),入手先 http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f360944/.
• 湘南広域都市行政協議会:レジリエントシティ湘南-時間や季節に応じた人的被害予測及び人やモノの位置に応じた情報伝達・制御で実現する防災モデル実証事業(平成 25 年度補正予算 G 空間シティ構築事業成果報告書) (2015).

タイトルに関連する用語 (4件)： 非同期 ,  参加 ,  津波 ,  避難訓練