抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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固定資産処分損益は特別損益の区分に計上されることが多いが,営業外損益の区分に計上することもできる。また,償却性固定資産については,耐用年数や償却方法の選択によって,各期の減価償却費(経常費用)の金額が変動することになるが,その影響は最終的に固定資産処分損益(特別損益)に及ぶことになるので,これも損益の区分シフトの効果を有する。本稿では,この区分シフトが行われているか否かについて,記述統計によって明らかにすることを試みた。その結果,利益の平順化行動や継続的な償却不足による計上利益のかさ上げといった二つの兆候が観察された。具体的には,1)固定資産処分損益の計上区分に対する実態分析(経常区分と計上頻度の関係,計上区分と規模の関係,他の損益項目との関係,区分シフト),2)企業別に見た固定資産処分損益の計上頻度に関する分析(企業別計上頻度,企業別計上規模,継続的な区分シフト)について,詳述した。そして,上述の兆候を確認した。