抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
原価配賦,特に影響アプローチにおける原価配賦が正義の観点からどのように説明できるかについて検討した。具体的には,1)原価配賦の目的と配布基準の選択,2)原価配賦と正義(法哲学における正義の概念,原価配賦という行為と正義),3)管理会計情報における影響アプローチ(意思決定アプローチと影響アプローチ,影響アプローチにおける管理会計システムの設計事例,正義の観点から見た影響アプローチの意味)について述べた。その上で,原価配賦という行為は,形式的正義,実質的正義および手続的正義の観点から行われ,財務諸表作成,意思決定,原価補償といった目的においては,これらの正義を満たしているかどうかが原価判断基準となるとした。また,動機付けの目的で行われる原価配賦では,正義が判断基準になるというよりも,組織成員が正義の条件を満たそうとする特性を利用することによって,組織の利益を実現しようとするものであるとした。