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J-GLOBAL ID：202002277729838218   整理番号：20A0700163

マルチコアTenderにおけるコア間遠隔手続呼出制御処理の高速化と機能拡充

著者 (3件)： 藤戸宏洋 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  山内利宏 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  谷口秀夫 (岡山大 大学院自然科学研究科)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2020  号： OS-148  ページ： Vol.2020-OS-148,No.5,1-8 (WEB ONLY)  発行年： 2020年02月20日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マルチコア環境におけるオペレーティングシステム(以降,OS)の並列処理性能の向上には,排他制御オーバヘッドの削減が重要である.そこで,Tenderでは,OSが制御する資源をコアごとに管理し,資源操作の排他制御を撤廃する方式を実現している.この方式では,他のコアが管理する資源を操作するとき,コア間遠隔手続呼出制御により,コア間で資源操作を依頼する.コア間遠隔手続呼出制御は,1回の資源操作依頼ごとに代行処理を実行する代行プロセスの生成処理を削減することで,高速化できる.コア間遠隔手続呼出制御の課題として,他のコアへの資源生成時に操作権を設定する機能や,他のコアに生成したプロセスを実行する機能が実現されていないことがある.本稿では,遠隔手続呼出制御の機能拡充による資源操作権制御への対応,および他のコアが管理するプロセスを実行する機能の実現について述べる.評価では,コア間遠隔手続呼出制御の処理時間を測定し,高速化の効果,資源操作権制御のオーバヘッド,およびプロセス分散処理の性能を示す.(著者抄録)

シソーラス用語： *マイクロプロセッサ ,  *オペレーティングシステム ,  *アクセス制御 ,  資源管理 ,  高速化 ,  プロセス間交信 ,  CPU時間 ,  *RPC【計算機】 ,  負荷分散
準シソーラス用語： *マルチコア ,  リソース管理 ,  *遠隔手続呼出し ,  計算時間

分類 (1件)： オペレーティングシステム  (JD03020J)

引用文献 (11件)：

• Kashyap, S., Calciu, I., Cheng, X., et al.:Scalable and Pratical Locking with Shuffling,Proceedings of the 27th ACM symposium on Operating Systems Principles (SOSP ’19),pp.586-599 (2019).
• 谷口秀夫,青木義則,後藤真孝,村上大介,田端利宏:資源の独立化機構による T ender オペレーティングシステム,情報処理学会論文誌,Vol. 41, No. 12, pp. 3363-3374 (2000).
• 堀井基史,山内利宏,谷口秀夫:T ender におけるコアごとに資源を用意し個別に管理する OS 構造の設計,情報処理学会研究報告,Vol. 2014-OS-131, No. 7, pp. 1-8 (2014).
• 藤戸宏洋,山内利宏,谷口秀夫:マルチコアTenderにおけるメモリを介した遠隔手続呼出制御方式,情報処理学会研究報告,vol. 2019-OS-145,No. 3,pp. 1-8 (2018).
• 藤戸宏洋,山内利宏,谷口秀夫:マルチコアTenderのコア間遠隔手続呼出における代行プロセス処理の高速化, 第18回情報科学技術フォーラム(FIT2019) 講演論文集,第1分冊,pp.153-154 (2019).

タイトルに関連する用語 (3件)： マルチコア ,  コア ,  遠隔手続呼出