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J-GLOBAL ID：202002278213604267   整理番号：20A0995650

地形の影響を考慮した積雪時のバス遅延の分析と到着時刻予測への適用

An Analysis of Bus Traffic Delay with Geographical Characteristics and an Application to Arrival Time Prediction in Snowfall Situation

著者 (5件)： 廣井慧 (名古屋大学大学院工学研究科) ,  花之内広太郎 (名古屋大学大学院工学研究科) ,  今井瞳 (名古屋大学大学院工学研究科) ,  河口信夫 (名古屋大学大学院工学研究科) ,  河口信夫 (名古屋大学未来社会創造機構)
資料名： 電気学会論文誌 C  (IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems)
巻： 140  号： 2  ページ： 257-266(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： S0810A  ISSN： 0385-4221  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バス輸送サービスは他の公共輸送よりも,交通渋滞,気象条件,乗客数,交通信号のような様々な要因による影響を受けやすい。これらの要因はしばしば遅れを引き起こし,ユーザはバス停でバスを待つ間に不便を感じる可能性がある。降雪現象の場合,大きな遅れが生じ,バスの利便性を大幅に低下させる。本論文は,都市区域における雪事象における各々のバス停区間ごとの,非常に正確な到着時間予測を目指した。著者らは,降雪に対するバス運用の脆弱性を調査し,地理的特性を用いて予測にとりいれた。各バス停区間において,著者らは,バス遅れに影響を及ぼす因子として,地理的特性(勾配角度と勾配方向)と詳細な空間分解能を持った積雪量を推定した。次に,多重回帰分析とKalmanフィルタによる到着時間予測モデルを用いて予測精度を評価した。多重回帰分析の結果,各バス停区間の地理的特徴は,降雪イベントにおけるバス遅延に大きく影響する説明変数であることが分かった。さらに,実際のバス運用データを用いてバス到着時間を予測した。29経路のうち,18経路は予測到着時間の改善を示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *積雪 ,  *バス輸送 ,  バスストップ ,  気象条件 ,  乗客 ,  時間 ,  *推定 ,  Kalmanフィルタ ,  予測モデル ,  予測 ,  多重回帰分析
準シソーラス用語： 到着時間 ,  *到着時間推定

著者キーワード (10件)： - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  -

分類 (1件)： システム設計・解析  (IA02030D)

引用文献 (28件)：

• (1) 頭川正信・高野伸栄・萩原 亨:「バス運行データを用いた路線バスの運行評価に関する研究」,土木計画学研究・講演集,pp. 285-288 (1998)
• (2) 内村圭一・成松裕介・衛藤旭秀・胡 振程:「バスロケーションシステム情報を用いたバス停間所要時間予測」,国際交通安全学会誌,Vol. 32, No. 3, pp. 224-231 (2007)
• (3) 藤原由美恵・白石 陽:「道路データとバス運行データを用いた路線バスの遅延要因分析」,情報処理学会第78回全国大会,4U-07, pp. 395-396 (2016)
• (4) 前川裕一・林 夏美・牧野友哉・白石 陽:「バス到着時刻におけるバス運行所要時間データと乗降客数データの活用」,マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集,No. 6, pp. 165-171 (2013)
• (5) 吉田長裕・内田 敬・日野泰雄:「GPSを活用したバスの定時運行評価に関する事例分析」,土木計画学研究・講演集,Vol. 27, XII (172) (2003)

タイトルに関連する用語 (7件)： 地形 ,  積雪 ,  バス ,  遅延 ,  分析 ,  時刻 ,  予測