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J-GLOBAL ID：202002286070010465   整理番号：20A1984136

社会水文学-その日本での展開に向けて-

Socio-hydrology: the Potential and Challenges in Japan

著者 (5件)： 中村晋一郎 (名古屋大 大学院工学研究科) ,  木村匡臣 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  乃田啓吾 (岐阜大 応用生物科学) ,  渡部哲史 (東大 大学院工学系研究科) ,  西原是良 (早稲田大 地域・地域間研究機構)
資料名： 水文・水資源学会誌  (Journal of Japan Society of Hydrology and Water Resources)
巻： 33  号： 5  ページ： 203-211  発行年： 2020年09月05日 
JST資料番号： L2597A  ISSN： 0915-1389  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 人と水に関する新たな学問「社会水文学」(socio-hydrology)が提唱されて以降,人間-水システムの動態や共進化に関する研究が急速に進んでいる.本論では社会水文学の体系と研究の世界的動向を解説するとともに,それらを踏まえて,日本における社会水文学の展開の可能性と課題について考察を行った.社会水文学は,人間-水システムの相互作用の中に潜む「規則性」または「再帰性」を見出す実証的学問であり,「歴史社会水文学」,「比較社会水文学」,「帰納社会水文学」の3つの体系によって成り立っていることを研究事例とともに解説した.また,日本における社会水文研究の展開の可能性と課題として,1)パラダイムシフト研究,2)日本の蓄積の活用と学際的コミュニティの形成という2点を提示した.(著者抄録)

シソーラス用語： *水文学 ,  変化 ,  コミュニティ ,  *研究 ,  *社会 ,  日本 ,  レビュー
準シソーラス用語： パラダイムシフト ,  *学際研究 ,  研究動向 ,  *社会水文学

分類 (1件)： 水文学一般  (DC07010R)

引用文献 (43件)：

• 秋山道雄 1988.水利研究の課題と展望.人文地理 40(5):424-448. DOI:10.4200/jjhg1948.40.424.
• Black M, King J (沖大幹監訳・沖明訳) 2010.水の世界地図 第2版.丸善.
• Blair P, Buytaert W. 2016. Socio-hydrological modelling: A review asking “why, what and how?”. Hydrology and Earth System Sciences 20(1): 443-478. DOI:10.5194/hess-20-443-2016.
• Ciullo A, Viglione A, Castellarin A, Crisci M, Di Baldassarre G. 2017. Socio-hydrological modelling of flood-risk dynamics: comparing the resilience of green and technological systems. Hydrological Sciences Journal 62(6): 880-891. DOI:10.1080/02626667.2016.1273527.
• Di Baldassarre G, Saccà S, Aronica G T, Grimaldi S, Ciullo A, Crisci M. 2017. Human-flood interactions in Rome over the past 150 years. Advances in Geosciences 44: 9-13. DOI: 10.5194/adgeo-44-9-2017.

タイトルに関連する用語 (4件)： 社会 ,  水文学 ,  日本 ,  展開