抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ロボットアームまたはフレキシブル構造のフィードバック制御ループにおける有害な寄生振動を抑えるための標準フレームワークはセンサとアクチュエータのコロケートな構成に基づく。負荷側の慣性が小さい場合,駆動側のセンサは振動を検出できず,アクチュエータから空間的に分離された遠隔センサを利用する効果的な設計方式を開発する必要がある。そのようなシステムは,非最小位相であり,高い公称性能といくつかのプラント摂動に対するロバスト性とのトレードオフの設計が難しいことはよく知られている。本論文では,回転するフレキシブルアームの先端加速度を用いて,ノンコロケートな振動制御へのアプローチを示した。アームの剛体モデルを公称モデルとして採用し,IMC(内部モデル制御)構造に着目した,振動抑制のための位相補償器におけるむだ時間の調整ルールを提案した。測定した先端加速度は,減衰されるべき振動モードに関するむだ時間と帯域通過フィルタから成る位相補償器から提供され,一巡伝達関数が共振周波数において正の実軸近くになるように,むだ時間を設計した。これにより,一巡伝達関数のNyquist軌跡は,臨界点である-1から遠ざかり,外乱抑制性能を改善し,性能劣化は,共振周波数の不確実性により,起こりにくくなる。シミュレーションと実験研究は,外乱と先端質量摂動の下で先端加速度計を用いることにより,効果的な振動抑制が行われることを示した。(翻訳著者抄録)