抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スマートフォンやカメラなどで写真を撮影すると,撮影された画像は保存時にJPEG圧縮される.そして,その画像を加工する際は,伸張し加工したのちに再度JPEG圧縮処理が施される.ゆえに,加工した画像はJPEG圧縮が二回以上行われている.その特性を利用して画像の2回圧縮による歪みを検出することで,画像改ざんの有無を調べるフォレンジクス技術が研究されている.先行研究では,512×512のサイズの画像を8×8のブロックごとにいくつかの低周波成分から計算された頻度分布を観察し,畳み込みニューラルネットワークCNNを用いてJPEG圧縮履歴を解析していた.しかし,画像から特徴を取り出すために観察する頻度分布の範囲とDCT係数の選択について詳しく検証していなかった.また,解析に有効となる頻度分布の範囲とDCT係数の選別を詳しく検証していなかった.本研究では,まず2回JPEG圧縮画像の分類のための測定に有用な頻度分布の範囲の検証を行った.そして,低周波から中周波成分において観測するDCT係数の種類を増やすことで分類制度の検証を行った.実験の結果,[-40, 40]が観測する頻度分布の範囲として妥当だとわかり,有用な統計データの数の違いにより画像サイズとDCT係数の選択に強い相関があることがわかった.(著者抄録)