抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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モバイル端末を対象とした攻撃手法の1つとして,リダイレクトにより利用者の意図しないWebサイトへ誘導する攻撃がある.我々が調査した限りでは,このような攻撃に着目してブラックリストを構築する研究はない.本論文では,この攻撃への対策として,悪性Webサイトを探索し,モバイル向けのブラックリストを構築する手法を提案する.提案手法は,クローラを用いてWeb空間から収集したHTMLファイルについて,既知の悪性Webサイトから抽出したキーワードを用いて悪性である可能性が高いHTMLファイルを検索することで,利用者の意図しないWebサイトへ誘導する攻撃で利用される悪性Webサイトを発見する.評価では,スマートフォンを対象にしたユーザ参加型のWeb媒介型攻撃観測システムにより収集された実証実験データを用いて,提案手法により構築したブラックリストによる検知実験を実施した.この結果,構築したブラックリストは,利用者の意図しないWebサイトへ誘導する攻撃で用いられる悪性Webサイトを少ない誤検知数で検知でき,構築したブラックリストを悪性Webサイトの探索に利用することで,実証実験データから新たな悪性Webサイトを発見できることを示した.さらに,発見した悪性Webサイトから利用者の意図しないWebサイトへ誘導する攻撃を分析した結果について述べる.(著者抄録)