抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,監視カメラを想定した広角カメラでの画像から人物の顔を検出し,顔検出領域を暗号化することでプライバシを保護するシステムを提案する.顔検出の提案手法では,Haar-like特徴量に基づいたAdaBoost学習によって分類器を作成し,広角カメラで撮影された画像から顔領域を検出する.広角カメラで撮影された顔画像を基に学習データを作成することで,監視カメラでも検出精度を落とさず顔検出することが可能である.検出した顔領域のプライバシ保護処理としてブロックスクランブル暗号化を用いる.顔検出では,プライバシ保護の観点からできるだけ顔の見逃し確率を減らし,ある程度の誤検出を許容する必要がある.先行研究での暗号化法では誤検出した場合,背景の色空間の特徴を保持できず視覚的な影響が生じる.そのため,暗号化の提案手法では,色成分の処理を改良することで視覚的な劣化を抑える.シミュレーションにより,顔検出では検出精度,暗号化では視認性,画質から評価を行い,提案手法の有効性を確認する.(著者抄録)