抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々は,ドローンを無線局とした中継ネットワークの研究開発を行ってきた.飛行する空中で通信を行うためには,立体的(3次元)なネットワーク構成となる.空中に配置されたドローンが通信する場合,地上と異なり,建物などの障害が遮蔽あるいは干渉の原因となり伝搬特性が複雑になる.すなわち,干渉やマルチパスにより,実際に用いるアプリケーションやサービスの通信品質も変動する.一方,無線通信品質の評価指標としてこれまで主に物理的な伝搬特性が使用されてきた.しかし,伝搬特性のみではアプリケーションを含む上位レイヤまでの通信性能を判断することは難しい.そこで物理レイヤからアプリケーションレイヤまでを統合したクロスレイヤ通信評価シミュレータツールの開発を行った.本シミュレーションツールは,疑似的な3次元の空間において,サービスを含む無線システムの性能評価ができるため,実証実験が容易に行えない,飛行するドローンの中継ネットワークを評価することを目的として開発を行ってきたが,さらに将来の無線システムとして注目されるBeyond 5Gなど,市場にまだ存在しない通信方式や無線デバイスの性能評価に用いることも可能である.(著者抄録)