抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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注視行動は人間の外界に対する注意機能にとって重要な要素の一つである.機械学習等による顕著性推定の研究は,与えられた画像や動画のどこに意識を向けているかを推定するものである.一方で日常生活において,人の注意は必ずしも限られた視野領域のみでなく,状況に応じて周辺領域に移動することがある.このような機能が機械学習等で実現できれば,入力された映像外にある重要な情報を予測すること等が可能になる.これを実現するため本研究では,一人称映像の中心部分の画像のみから,広範囲のシーンにおける注視領域を推定するアルゴリズムについて研究を行った.DR(eye)VEによる映像+注視点データセットに対し,中心部領域の映像のみを入力として,画面外を含んだ注視領域を推定するアルゴリズムを実装した.RGB画像のみを入力するネットワークと,RGB画像とオプティカルフローを両方用いる手法を実装し,従来法(SP Module)と比較した.その結果,RGB画像のみを入力とした提案法が平均精度0.957(F-1=0.846)で最もよい結果を示した.このことから,中心領域の画像特徴のみから,画像外に対する注視行動が予測可能であることが確認できた.(著者抄録)