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J-GLOBAL ID:200902200008783340   整理番号:09A1220094

非遺伝毒性発癌物質の機構と証拠のアプローチの重みの重要性

Mechanisms of non-genotoxic carcinogens and importance of a weight of evidence approach
著者 (4件):
資料名:
巻: 682  号: 2-3  ページ: 94-109  発行年: 2009年09月 
JST資料番号: C0520A  ISSN: 0027-5107  CODEN: MRFMEC  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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癌が開始,促進及び進行に関与する多段階プロセスであるということは確認されている。化学的発癌物質は発癌効果を誘発するため,これらのプロセスのいずれかを変えることができる。重要遺伝子での多重突然変異の存在は癌細胞の顕著な特徴であり,癌が不可逆性DNA損傷の蓄積を通して起こるという主張を裏付ける。大部分の事例で,化学的発癌物質は直接または異物代謝後にDNA損傷を誘発し,「遺伝毒性」的に作用する。しかし,非遺伝毒性機構を介して癌を誘発する発癌物質の一群がある。非遺伝毒性発癌物質は発癌プロモータ領域(1,4-ジクロロベンゼン),内分泌修飾因子(17β-エストラジオール),受容体-メディエーター(2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン),免疫抑制薬(シクロスポリン),または組織特異的毒性と炎症反応のインデューサ(ヒ素,ベリリウムなどの金属)として作用することが示されている。非遺伝毒性発癌物質の作用様式の多様性,組織及び種特異性,及び遺伝毒性の欠如は,それらの発癌性の可能性の予測を非常にやりがいのあるものにする。発癌性の可能性を評価する場合,既知のヒトの非遺伝毒性発癌物質の機構をよく理解し,証拠のアプローチの重要性の説明のために,著者らは,(1)国際癌研究機関(IARC)によって分類された既知,推定,及び有力なヒト発癌物質のうちで非遺伝毒性発癌物質の割合を評価し,(2)曝露マージン(MOE)評価でヒト非遺伝毒性発癌物質の曝露のリスクを推測し,(3)それらの検出のための可能性ある代替法を考察する。著者らの分析で,ヒトの非遺伝毒性発癌物質がIARCによるグループ1,2A及び2Bの発癌物質の12%(45/371),潜在的な危険性がそれらの27%(12/45)と関係することが明らかになった。従って,全ての遺伝毒性化学物質の作用様式を,危険性とリスク評価に関して調べるべきである。更に,負の遺伝毒性化合物が推定上の非遺伝毒性作用様式を示す場合,適切なリスク測定が実施されなければならない。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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発癌機序・因子 
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