抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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携帯電話やアマチュア無線のネットワークなど既存の通信インフラが利用できない山岳環境において,遭難者を迅速に発見し,捜査救援隊の活動を支援する山岳遭難者の位置探索システムについて,これまでに開発された装置を概観し,それらの特徴と問題点を明らかにした。現在,開発が検討されている位置探査システムについて紹介した。微弱電波ビーコンとして,トランスポンダ方式の電波標識であるRECCO,登山者が遭難した場合に救助信号を発信する機能と救助信号の受信機能を併せ持つ雪崩ビーコン,山岳遭難者探査システムであるヤマタンなどについて紹介した。微弱電波ビーコンの到達距離は,平地で130m程度,山岳中では,50m程度以下になっている。ヘリコプターの飛行高度が300m程度以上に上げれば測定誤差の少ない探索が可能であるため,ビーコンの通達距離が300m以上あることが必要である。広範囲を捜索するためには600m以上の通達距離が望まれる。雪崩ビーコンとGPS位置情報を送信する機能を併せ持つハイブリッド型のビーコン二より,通達距離を数百m以上に伸ばした。衛星を利用したPLB(パーソナル・ロケータ・ビーコン)は広域を移動する場合の捜査に有望であることを示した。