文献
J-GLOBAL ID:200902200437820091   整理番号:08A0763441

いつまでも続く森林減少問題-森林の保護と荒廃地の修復-

著者 (2件):
資料名:
号: 72  ページ: 2-8  発行年: 2008年06月25日 
JST資料番号: L1235A  ISSN: 1882-6261  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
2006年に公表されたFAOの報告では,2000年頃からは森林減少がそれまでの年間1000万haから年間730万ha程度になっている。この間,中国では毎年100万ha程の植林が行われているが,他のアジアでは,依然として毎年100万haの森林が減少している。世界中どこでも土地の生産性が低くなった地域では,住民が有機物の豊富な森林に侵入して,無秩序な森林利用をし,森林を劣化させている。不用意に開発して土壌が強酸性になった酸性硫酸塩土壌は世界各地にある。潜在的な酸性硫酸塩土壌はアルカリ性で,硫黄は黄鉄鉱(パイライト)の型で世界中広く存在している。潜在的な酸性硫酸塩土壌の上にある森林を伐採すると,酸性硫酸塩土壌が顕在化する。無秩序な森林利用を防ぐには,森林を天然更新,林内の樹種変換,間伐や除伐を行って,森林の価値を高める努力をするのが確実で,地元住民に理解してもらうことが必要である。荒廃地に植栽をして森林を修復する目的は,取引材料としての二酸化炭素吸収林を造るのではなく,実際に有機物を生産し,バイオマス利用とすべきである。CDM(Clean Develpment Mechanism)植林を実行して,木材業界が,天然林材から人工林材を扱う方向に変わるのが課題である。熱帯における人工造林には,天然更新を行う樹種の生理・生態特性の解明,種子・種苗生産技術の開発研究が必要である。加えて,潜在的な酸性硫酸塩土壌の探索,酸性土壌に耐える樹種の探索など多くの研究を行わねばならない。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
林業政策 
引用文献 (5件):
  • Barnsy, G. O. Blewett, J. and Barney, K.(2008) Global 2000 Revisited. What shall we do? FAO (2006) Global Forest Resources Assessment 2005. Progress towards sustainable forest management. FAO Forestry Paper 147, FAO. Rome.
  • 大賀圭治 (2004) 食料と環境, 環境学入門7, P. 200. 岩波書店. 佐々木恵彦 (1998) 第2章, 21世紀の農学分野における地球規模の人類的課題, 第16期日本学術会議第6部 (北村定太郎編: 21世紀へ向けての新しい農学の展開, 学術会議対外報告 (第6部) 平成9年4月25日題877運営審議会). 農林統計協会pp. 18-32.
  • 佐々木恵彦 (2007) 第1章 はじめに--生物圏における森林の役割-- (佐々木恵彦, 木平勇吉, 鈴木和夫編著) 森林科学PP. 1-16, 文永堂出版. 東京.
  • Sasaki, S.(2008) Physiological charac-teristics of tropical forest tree species: A basis for the development of silvicultural technology. Proc. Jpn Acad. Ser. B.84: 31-57.
  • Sasaki, S. Ishii, R., Hasegawa, I., Tokuyama, T., Hanzawa, K., Sumida, H., Ueda, S., Noguchi, A., Matsumoto, R., Kawahigashi, M., and Shibazaki, Y.(eds.)(2008) Development of new bioremediation systems of acid sulfate soil for agriculture and forestry. Proceedings of the Final International Meeting for 21st Century Center of Excellence (COE) Program.150 pages. Shoukadoh Book Sellers. Kyoto, Japan.
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る