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J-GLOBAL ID:200902201012702890   整理番号:08A0631462

ダイコン野生株のOgura型雄性不稔性のための花粉受精性回復遺伝子としてのorf687の制限された分布

Restricted distribution of orf687 as the pollen fertility restorer gene for Ogura male sterility in Japanese wild radish
著者 (4件):
資料名:
巻: 58  号:ページ: 177-182 (J-STAGE)  発行年: 2008年 
JST資料番号: Y0311B  ISSN: 1344-7610  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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ダイコンのOgura型細胞質で発見されたミトコンドリア遺伝子orf138は雄性不稔性の原因であるが,核回復遺伝子(Rf遺伝子)はorf138の発現を阻害する。ダイコン野生株のOgura型雄性不稔性細胞質に対するRf遺伝子の分布を調査するため,日本の15か所および韓国の2か所から植物226点を材料として収集した。PCR分析は野生型ダイコンの42%がorf138を保持していることを示唆した。一方,ダイコン野生株自体およびオグラ型細胞質を有する雄性不稔性品種との交雑から得られた雑種の花粉受精性の観察により,207個の植物(91.6%)がRf遺伝子を有することが決定された。回復機能を有する植物のために,我々は,これまでに同定された,Rf遺伝子,orf687のヌクレオチド配列を分析した。Rf遺伝子を有する207個の植物の中で,PCRによって予想されるサイズのorf687断片を199個が増幅した。PCR産物をミスマッチ-特異的塩度ヌクレアーゼ消化およびPCR-RFLP解析でさらに分析した。この結果,orf687のRf型と認められているものと同一のRFLPパターンを示した植物は30個の植物(207個の植物の14.5%)に制限されており,主に日本の南部集団で収集されたものだった。また,植物の多く(148個の植物,植物207個中の71.5%)が回復機能を欠損したrf遺伝子と一致するorf687配列を有していたことが明らかとなった。我々は,ダイコン野生株に広く分布しているRf遺伝子がorf687ではないことを結論した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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生殖  ,  野菜 
引用文献 (22件):
  • BANNEROT, H. Unexpected difficulties met with the radish cytoplasm in Brassica oleracea. Eucarpia Cruciferae Newslett. 1977, 2, 16
  • BETT, K. E. Mapping and genetic characterization of loci controlling the restoration of male fertility in Ogura CMS radish. Molec. Breed. 2004, 13, 125-133
  • BROWN, G. G. The radish Rfo restorer gene of Ogura cytoplasmic male sterility encodes a protein with multiple pentatricopeptide repeats. Plant J. 2003, 35, 262-272
  • CHARLESWORTH, D. What maintains male-sterility factors in plant populations?. Heredity. 2002, 89, 408-409
  • DESLOIRE, S. Identification of the fertility restoration locus, Rfo, in radish, as a member of the pentatricopeptide-repeat protein family. EMBO Rep. 2003, 4, 588-594
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