抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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主蒸気温度を700°C以上の次世代超々臨界(A-USC)蒸気タービンの候補材料のNi基合金はマクロ偏析を起こしやすい。工業的見地から大型部材製造のためのφ1000mm以上のインゴット径のNi基合金の偏析について,大型インゴットの偏析に最も近い条件と考えられる横一方向凝固試験により評価を行った。供試材はAlloy617,Alloy625,米国での候補材Alloy230,および日本で開発されたLTES-7009,USC-14110の計5成分である。試験炉を用いてアルミナ製角型柑禍に鋳込み,実験室的にストリーク状偏析(フレッケル偏析)を再現した。鋳塊のマクロ腐食試験及びEPMA分析を行った。以下の結果を得た。1)本試験合金のストリーク偏析傾向,及び鋼種別の偏析順位を整理することが出来た。2)Ti含有成分では溶湯中のNは,温度低下に伴ってTiNとして晶出し,ストリーク偏析部のN量が低下する。3)Thermo-Calcで求めた平衡分配係数を用いて液相密度差計算を行うことで,ある程度Ni基合金のフレッケル偏析発生傾向を推測できる。