抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金ナノ粒子の表面プラズモン共鳴に基づいた着色材料に関する最近の開発動向を中心に紹介した。金ナノ粒子の発色メカニズム,金ナノ粒子の調製法,高耐熱性赤色発色剤としての応用,塗料用着色材料としての応用,複合金属ナノ粒子の開発による色域の拡大と高意匠の発現(リュクルゴス酒杯の意匠の再現)などの各項目について解説した。金ナノ粒子を用いた場合には,表面プラズモン共鳴に基づいて従来の色材に比べて少量で高着色力が期待できること,高着色力と高透明性を両立できるといった特性を持つことを述べた。しかし,現時点での金属ナノ粒子を応用した商品の開発は未だ発展途上であることは否めない。金属ナノ粒子の色材分野への応用に関して,さらに開発検討が進み,従来の材料では発現し得なかった意匠の発明,発見がなされることが期待される。