抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンテナ船は著しく大型化が進んでおり,その船体に使用される鋼材の厚手化が進んでいる。一般に鋼材は板厚が厚くなると,靭性(ねばり)が低下するため,脆性破壊に対する配慮がより必要となる。このため,当社では,一般商船の船体用鋼材として従来材と比較して2割程度強度を高めた降伏強度47kgf/mm
2級鋼板を新日本製鐵(株)と共同で開発した。本開発鋼は高強度と高靭性を兼ね備えており,その特性をいかした板厚低減と適切な鋼材配置設計により,超大型コンテナ船の脆性破壊に対する船体構造信頼性を大幅に向上している。併せて,重量低減効果による推進性能・貨物積載効率の向上にも寄与している。本鋼は,当社にて建造の8100TEUコンテナ船において世界に先駆けて実船適用済であり,お客様から安全・性能の両面で高い評価を頂いている。(著者抄録)