抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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西老蘇営農組合は,滋賀県安土町にあり,2008年の農地面積は46.9ha,うち水稲は29.9ha,その他は大麦,小麦,白大豆,黒大豆,小豆,ジャガイモである。組織運営は,役員は組合長1,副組合長2,総務部3,生産・労務6,設備・機械3で,機械作業は専任15,補助作業は水田の所有面積に応じて全戸に出役を割り当てる。役員は任期が4年であるが,任期を終えた後2年は後任を補佐して,営農管理のノウハウを継承している。効率的な農作業を行うため,役員が毎日交替で作業の指揮・管理を担う「作業遂行責任者」として出役している。この人は,使用する資材の準備,圃場条件の確認,水管理作業などの段取りを行い,当日の作業指示と翌日の作業責任者へ引き継ぎ事項を伝達する。これら業務は,1)作業責任者業務,2)オペレーター業務,3)機械作業別手順書,4)補助作業と機械別操作調整手順書,5)事務処理手順書に内容が記されている。作業実施面での情報共有化を目指して,作業管理表と作業日報を作成している。営農活動の記録である作業日報,収量品質台帳,資材投入記録,会計情報を基に,圃場単位で営農活動を数値化し,評価分析に取り組んでいる。今後の新たな展開として,2007年から近隣の4集落営農組織(水田面積350ha)などと連携に向けた取組を始めた。その内容は,1)機械・施設・人の相互利用,2)各集落の圃場条件に応じた作付け配置,3)資材の共同購入,4)事務や営業の人件費共同負担,5)流通販売への対応である。