抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ものづくり基盤技術としての「量を担った技術」とはすでに汎用化され,瑕疵が明らかになっている(そのため逆に信頼性が高い)技術である。この観点から,建築家と町工場の連携の可能性を考察するシリーズを計画した。その4回目として,教育の一貫としての試作につき,プロダクトデザイン分野からの事例を紹介した。指導者はプロダクトデザイナーの柏樹良氏,試作を引き受けてくれたのはゴトー工業というテントを取り扱う町工場である。「災害用シェルター」という課題に対して学生が出した提案を,町工場に依頼して試作した経緯を紹介し,テント加工の世界を垣間見た。ゴム系のシートを接着工法でチューブに加工し,空気で膨らませて,シェルターの骨組とし,それをポリエステル系のテント地で覆ってシェルターの完成である。このチューブはテントとは別の業者が製作した。学生の試作で問題となるのは試作依頼先の選定と制作の調整作業である。即ち,デザイナーと工場との協力には調整の労を取る人物が不可欠である。