抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Niメッキ皮膜のメッキ液による濡れおよび付着水素気泡の脱離の促進のためにメッキ浴に添加する界面活性剤(湿潤剤)の作用をメッキ皮膜に付着した水素気泡による浮力の測定から定量的に評価した。光沢剤,界面活性剤などを添加したpH2のワット浴でのNiメッキ時のNiメッキ皮膜に働く浮力を天秤により測定した。界面活性剤であるヘキシル硫酸ナトリウム(C
6H
13SO
4Na),オクチル硫酸ナトリウム(C
8H
17SO
4Na),デシル硫酸ナトリウム(C
10H
21SO
4Na)あるいはドデシル硫酸ナトリウム(C
12H
25SO
4Na)について調べた。Niメッキ皮膜表面への水素付着の抑制効果はドデシル硫酸ナトリウムが極めて大きく,ヘキシル硫酸ナトリウム,オクチル硫酸ナトリウムおよびデシル硫酸ナトリウムでは小さかった。ドデシル硫酸ナトリウムは付着水素気泡/メッキ液/Niメッキ皮膜間の界面張力を低下させることにより,水素ガスを小さな気泡の状態でメッキ皮膜表面から脱離させ,表面欠陥となるピットの形成を抑制すると推定した。