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J-GLOBAL ID:200902202407428203   整理番号:09A0217875

IR,NMR及びDFT計算法によって調べたテトラヒドロフランの水和におけるエーテル酸素の役割

Roles of the Ether Oxygen in Hydration of Tetrahydrofuran Studied by IR, NMR, and DFT Calculation Methods
著者 (9件):
資料名:
巻: 113  号:ページ: 906-915  発行年: 2009年01月29日 
JST資料番号: W0921A  ISSN: 1520-6106  CODEN: JPCBFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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疎水性水和は無極性分子の水性二成分混合物,水-テトラヒドロフラン(THF)混合液体中で重要役割を演じる。水-THF中赤外ν(C-H)とNMR<sup>1</sup>J(C,H)の濃度依存性を調べ,異なる傾向を五員環中二種のCH<sub>2</sub>基に見いだした。ν(C-H)スペクトル変化は水と会合したTHF錯体が生成し,水分子数が水濃度増と共に増すことを示した。水モル分率が約0.9に至るまでTHF:水が1:1と1:2の錯体生成を通して水和が進行することを示唆した。純液体中THF分子のモデルとしてTHF二量体の幾何形状最適化するため及びTHF:水が1:1と1:2の錯体に関するν(C-H)と<sup>1</sup>J(C,H)の観測濃度依存性をシミュレーションするためab initio MOとDFT計算を行った。最適化錯体の計算ν(C-H)と<sup>1</sup>J(C,H)値は水のモル分率を変えて観測した実験値と一致し,本提案を支持した。最適化錯体の振動解析とNBO解析から,エーテル酸素に隣接するCH<sub>2</sub>基に関するν(C-H)の観測した青方偏移と<sup>1</sup>J(C,H)の増加をHO-H...O<水素結合から生じる立体電子効果の面で説明した。最適化1:2錯体は二個の弱C-H...OH<sub>2</sub>水素結合を含み,錯体の同じ解析からν(C-H)の青方偏移と<sup>1</sup>J(C,H)の増加を実証した。また,このシミュレ-ション結果は0.6×モル分率<0.9で両型のCH<sub>2</sub>基について観測したν(C-H)の青方偏移と<sup>1</sup>J(C,H)の増加をこれらの相互作用に帰すことを支持した。これらのすべての結果を基礎にして,弱いC-H...OH<sub>2</sub>水素結合を含む1:2錯体生成がTHFの疎水性水和に主に係わっていることを提案した。
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分類 (2件):
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分子化合物  ,  錯体の赤外スペクトル及びRaman散乱,Ramanスペクトル 
物質索引 (1件):
物質索引
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