抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インドネシアでは,都市の一般的な居住地のことをカンポン(kampung)という。一連のカンポン研究の原点となったスラバヤのカンポン調査を行ったのは1983~84年で,その後,カンポン・ウジュンとカンポン・サワハンについて2006年12月,全く同じフォーマットで調査を行う機会を得た。この2つの調査を比較し,20年余りの間のカンポンとその住居の変容を明らかにし,その特性の変質について考察した。スラバヤにおけるカンポンの20年間の変化は大きく,大きな流れとして指摘できるのは以下である。1)1984年に既にほぼ建て詰まっていたカンポンは,建替,増改築により,パーマネントな構造に変化しており,一貫して2階建て化,3階建て化が進行しつつある。2)家内工業,店舗が急速に減り,住居専用の用途純化が進行し,職住近接,職業の多様性がなくなりつつある。3)人口圧は依然高く,流入人口や転出入も多く流動性は高い一方,定住層もあり,居住層は2分化しつつある。