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J-GLOBAL ID：200902202676290641   整理番号：08A0646497

LRP6はβカテニンのGSK3リン酸化阻害によりアキシン分解に関係なく正準的Wntシグナルを伝達する

LRP6 transduces a canonical Wnt signal independently of Axin degradation by inhibiting GSK3’s phosphorylation of β-catenin

著者 (6件)： CSELENYI Christopher S. (Vanderbilt Univ. Medical Center, TN) ,  JERNIGAN Kristin K. (Vanderbilt Univ. Medical Center, TN) ,  TAHINCI Emilios (Vanderbilt Univ. Medical Center, TN) ,  THORNE Curtis A. (Vanderbilt Univ. Medical Center, TN) ,  LEE Laura A. (Vanderbilt Univ. Medical Center, TN) ,  LEE Ethan (Vanderbilt Univ. Medical Center, TN)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 105  号： 23  ページ： 8032-8037  発行年： 2008年06月10日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 正準的Wntシグナル伝達経路は,Wnt/βカテニンシグナル伝達であり,Wntリガンドは,リポ蛋白質受容体関連蛋白質(LRP)5または6に結合してβカテニンの核への移動を促すだけでなく,βカテニンのリン酸化や分解を阻害する。本報では,その阻害に関して,LRP6に注目して検討を加えた。その結果,LRP6は,βカテニンの分解に必要な蛋白質であるAxinの分解を促進することで,βカテニンを安定化させていることがわかった。しかし,Axinの分解が見られないβカテニンの安定化が観察されたため,別のメカニズムも存在することが示唆された。細菌から精製したLRP6の細胞内ドメインは,アフリカツメガエルの核抽出液中のβカテニンの安定化およびAxinの分解を促進した。以上のことからLRP6が直接βカテニンのGSK3リン酸化を阻害して安定化していることが示された。

シソーラス用語： *細胞情報伝達 ,  *膜輸送受容体 ,  *タンパク質 ,  カテニン ,  転写因子 ,  リン酸化 ,  アフリカツメガエル ,  セリン/トレオニンキナーゼ ,  ユビキチン化
準シソーラス用語： Axin ,  βカテニン ,  *Wntシグナル伝達 ,  リポ蛋白質受容体 ,  *LRP6 ,  GSK3 ,  アキシン

分類 (2件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  生物学的機能  (EB03040U)

タイトルに関連する用語 (8件)： LRP6 ,  βカテニン ,  GSK3 ,  リン酸化 ,  阻害 ,  アキシン ,  分解 ,  Wntシグナル