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J-GLOBAL ID:200902203353057618   整理番号:08A1137830

RNA干渉活性と鎖選択に及ぼす低分子RNA二本鎖の非対称末端構造の効果

Effect of asymmetric terminal structures of short RNA duplexes on the RNA interference activity and strand selection
著者 (6件):
資料名:
巻: 36  号: 18  ページ: 5812-5821  発行年: 2008年 
JST資料番号: D0242C  ISSN: 0305-1048  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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低分子干渉RNA(siRNA)は,RNA干渉(RNAi)経路を通した遺伝子発現の配列特異的抑制に役立つ試薬である。siRNAの5′端での相対的熱力学的安定性が,siRNA鎖選択に重要な役割を果たすと提案されてきたが,siRNAの2-nt 3′オーバーハングの特性が,RNAi経路でどちらの鎖が関与するか,を決定する主要な因子である,ことをここで明らかにした。RNA誘導サイレンシング複合体(RISC)へのアンチセンス鎖の選択的ローディングによって,アンチセンス鎖上での片側2-nt 3′オーバーハングが,両端で3′オーバーハングをもつsiRNAよりも有効である,ことを示す。siRNAの末端での相対的熱力学的安定性にかかわらず,オーバーハング含有鎖が,ガイド鎖として主に選択される;一方,相対的安定性は,逆鎖選択に際立った影響を与える。さらに,アンチセンス鎖上に片側オーバーハングをもつsiRNAの,欠失またはDNA置換のような,センス鎖修飾は,アンチセンス鎖選択にマイナス効果を及ぼさないが,RNAi効力を高めるかも知れない。これらの発見は,強力なsiRNA設計の有益なガイドラインを与え,哺乳類細胞の鎖選択を決定する際の重要な因子を理解するのに寄与する。
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