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J-GLOBAL ID:200902204572436957   整理番号:09A0447122

前期鮮新世に大きく拡大した熱帯暖水プールと弱まったハドレー循環

Greatly Expanded Tropical Warm Pool and Weakened Hadley Circulation in the Early Pliocene
著者 (6件):
資料名:
巻: 323  号: 5922  ページ: 1714-1718  発行年: 2009年03月27日 
JST資料番号: E0078A  ISSN: 0036-8075  CODEN: SCIEA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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深海掘削試料を用いて,東太平洋の子午線方向と赤道の東西方向での海面水温変化を明らかにし,それらの結果を境界条件とし,大気大循環モデルにより数値シミュレーションで気候復元を行った。前期鮮新世の約400万年前後の海面水温は,赤道と亜熱帯の間の気温の子午線勾配が大きく減じ,海洋熱帯暖水プールが極方向へ大きく拡大したことを示す。赤道と32°Nの間の水温差は現在の約8°Cに対し,400万年前は約2°Cであった。暖水プールの子午線方向拡大は,鮮新世の気候に非常に影響し,赤道域における大気のハドレー循環の減速と永続的なエルニーニョのような状態であった。熱帯収斂帯の増大・降水量の減少・水蒸気量の増加なども示唆されるが,南半球に関するデータが多くないため,十分な精度はない。鮮新世における弱い熱帯海面水温勾配を伴う気候状態の保持には,熱を大気から多量に取り込む海洋の鉛直混合強化などのメカニズムも検討する必要がある。この検討は,現在の地球温暖化への熱帯域の応答を検討するためにも重要である。
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分類 (2件):
分類
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第三紀  ,  気候学,気候変動 
タイトルに関連する用語 (5件):
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