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J-GLOBAL ID：200902205372935769   整理番号：09A0305266

林木育種にむけての材質指標としてのスギ仮道管孔口角

Pit Aperture Angle of Sugi (Cryptomeria japonica) Tracheid as an Index of Wood Quality for Forest Tree Breeding.

著者 (4件)： 西村正徳 (ニチハ) ,  小田一幸 (九大 大学院農学研究院) ,  松村順司 (九大 大学院農学研究院) ,  松永浩史 (九大 大学院農学研究院)
資料名： 九州大学農学部演習林報告  (Bulletin of the Kyushu University Forests)
号： 84  ページ： 51-58  発行年： 2003年03月27日 
JST資料番号： F0829A  ISSN： 0453-0284  CODEN： KDNHA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 林木育種に当って晩材仮道管接線壁に存在する有縁壁孔の孔口角が材質指標になり得るか否かをスギを用いて検討した。まず,無欠点小試験体で曲げ試験を行い,孔口角と曲げヤング率および比曲げヤング率との関係を調べた。この結果,孔口角と曲げヤング率および比曲げヤング率との間には0.1%水準で有為な負の相関関係が存在し,孔口角は簡便なヤング率指標として利用できる可能性が確かめられた。次に,孔口角の樹幹放射方向の変動を観察した。すべての供試木で孔口角は髄付近で大きく,年輪数の増加に伴って減少し,15年輪目付近からほぼ安定した。しかも,孔口角が髄付近で大きかったものは放射方向の全年輪をとおして孔口角が大きい値で推移し,小さかったものは小さい値で推移する傾向を示した。そこで,未成熟材の各年輪の孔口角と成熟材の孔口角との間の相関係数を算出すると,髄から3年輪目ですでに20年輪目の孔口角との間に0.1%水準で有為な相関関係が存在した。このことから,初期成長の段階の孔口角から成木に達したときの孔口角が予測できると推測された。(著者抄録)

シソーラス用語： 育種 ,  *スギ ,  *仮道管 ,  角度 ,  木材性質 ,  林産資源 ,  微細繊維 ,  フィブリル構造 ,  Young率 ,  判定基準 ,  秋材 ,  *林木育種
準シソーラス用語： ミクロフィブリル傾角 ,  仮道管孔口角 ,  晩材

分類 (1件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z)

タイトルに関連する用語 (6件)： 林木育種 ,  材質 ,  指標 ,  スギ ,  仮道管 ,  口角